京都検定講習会レポート

京を旅する

京いろいろ


毎月の京都検定講習会


日時:2007年8月26日 10:00~12:00
場所:京都商工会議所

講師:儀式作法研究会代表 岩上力(いわがみつとむ)先生


2007年 葉月コース レポート

「葉月」

「葉月」 葉っぱが落ち始める月=無常を感じる月、人のはかなさを感じる月

 京都では「盆月(ぼんつき)」と言うこともある


京都のお盆

 先祖の霊のことを お精霊さん(おしょらいさん)と言い、
 京都の人々は 六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ) か 千本えんま堂 に迎えに行く

 お迎えとお送りのスケジュール

 13日 お精霊さん戻る 
     冷たい水を一杯。お迎え団子をお供え

 14日 (朝)ぼたもち、おはぎ
     (夜)精進膳
 
 14日~15日にかけて、お精霊さんは「ぜんこう寺」参りに行かれるので、
     はすの葉にさつまいものふかしたのをくるんだ、お弁当を用意
    (「ぜんこう寺」って、あの善光寺??)
 
 15日 (朝)なし ぜんこう寺さんにいってらっしゃるので
     (昼)冷やしそうめん 
     (夜)精進膳

 16日 あらめとあぶらげの炊いたん=追い出しあらめ
     「あらめ」は海藻の一種


五山の送り火

 家の門の前で火を焚いて、お精霊さんをお迎えし、送っていく。これが「門火(かどび)」

 門の前が、角まで送ろう、川まで送ろう、山まで・・・
 これが『五山の送り火』につかがる、京都人の考え方

 五山の送り火、発祥は不明

 大文字の「大」の字を、水を入れた盃にうつして飲むと
 無病息災。中風にならないと言われている


地蔵盆

 23日、24日に行われる 地蔵盆
 町内会単位で行われ、子供の名前をフルネームで書いた提灯を飾ります
 
 京都スタイルの地蔵盆は、京都近郊、滋賀県あたりに限られてるそうです
 

観光で観ることの多い京都の行事ですが、京都人の暮らしや気持ちと深いつながりがある
そう強く感じた今月の講習会でした
送り火も、今までと違って見える気がします



◇◇今月の京菓子◇◇
仙太郎の「ぼた餅」

仙太郎の ぼた餅

ふだんは「あずき」と「きなこ」の2種類ですが、8月は「ごま」を加えた3種類の品揃えだそうです
今回は「あずき」と「ごま」がお土産

「おはぎ」は食べるけど、「ぼた餅」は食べたことない!って思ってたら・・・同じ?
「ぼた餅」 ぼた米。こしあん。牡丹の花に似せる
「おはぎ」 うるち米。つぶあん。萩の花に似せる

仙太郎さんのぼた餅、有機栽培や自家栽培にこだわり、無添加・無着色。
手作りのやさしい味がした